回復食の考え方

回復食は、非常に大切です。

せっかく断食をしても回復食でたらふく食べるようでは、断食前よりも体調を崩してしまう事もあります。
難しく考えることはありませんが、
基本を守って、ゆっくりと普通食に戻していきましょう。
1、消化にやさしいものを
断食明けの消化器官は、言うなれば病み上がりと同じ。
風邪で寝込んで、何も食べれなかったという人が、油分たっぷりのハンバーグやオムライスを食べられるでしょうか?
もしも食べれたとして、胃腸は悲鳴をあげて、せっかく治った風邪もまた調子が悪くなってしまうかもしれません。
まずは温かく水分たっぷりのお粥から始めましょう。
1週間2週間の長めの断食をしていた方は、重湯1杯から。
香りを感じる。
温かいおかゆからは湯気が立っています。
その温度、香りをゆっくりと鼻から吸い込み、香りをまずは味わいましょう。
嗅覚は脳と直結して、これから食べ物の消化を始めるぞと、指令を出し、身体はその準備を始めます。
スプーンや箸ですくった感触、重さを感じる。
ゆっくりと一口。
お粥の舌触り、粒、重湯のとろみを舌や口の中の粘膜で感じましょう。
噛む。
重湯やおかゆは柔らかく、もはや噛む必要はないのでは?と思うかもしれませんが、
それでも歯を使って噛みましょう。
噛む事で、消化液である唾液が第一の消化を始めます。
それにより、胃腸による消化の負担を減らします。
2、味付けについて
塩分、油分は控えめに。
味の刺激が強いと、食欲が増して、飢餓状態ですので食欲のコントロールができなくなります。
味覚は敏感になり、素材そのものの味をとても美味しく繊細に受け取れる時期です。
その時に感じた本当のおいしさは、一生忘れられないものとなるでしょう。
そして、体調が悪い時、元気がない時、食欲のない時、暴飲暴食が続いた時、
その基本の食事に戻ることできっと体の回復の助けとなります。
ぜひ本来のお米や、野菜の甘さ、おいしさを体全体で受け取ってください。
それは断食を乗り越えたあなたへのギフトです。